【妊活】妊活中や妊娠中にコーヒーなどのカフェインは摂取していいのか

こんにちは!看護師おかゆです。

結婚して生活も落ち着いてきたので、ゆるく妊活を始めています。

そこで普段の生活を見直すようになったのですが、

おかゆ
カフェインってホントのところ妊活に影響するの?もし大丈夫ならどのくらい飲んでいいの?
と疑問に思うようになりました。
周りの出産した友達や妊活中の友達は、コーヒーを我慢している子や1日1杯程度に控えている子が多数でした。
しかし、大のコーヒー好きな私にとって、全く飲めなくなるのは辛い…
ということで、ガチ調査してみることにしました🔍(ネットで)

カフェインとは

そもそもカフェインとは何か知っていますか?

カフェインは、コーヒー豆、茶葉、カカオ豆、ガラナなど100種類以上のある植物の葉、幹、種などに含まれる苦味を持った天然の食品成分の一つ。

カフェインの効果

  1. 覚醒作用
  2. 利尿作用
  3. 筋肉収縮(疲労抑制、運動能力の向上)
  4. 交感神経刺激(基礎代謝促進)
  5. 消化促進(胃酸分泌促進)

摂取後30分で効果が現れる ⇨ 摂取後3時間で効果最大 ⇨ 5~7時間で消失

おかゆ
ただし、効果の内容や効き目の時間には個人差があります。また、カフェインを常飲している人は効きにくくなってきます。

最近知られるようになったコーヒーの思わぬ効果

カフェインといえば、コーヒーですね!

そんなコーヒーの効果について調査している研究が世界中にたくさんあります!

そのうちのいくつかを紹介しますね(^^)

疾患による死亡リスクを減少させる可能性がある

国立がん研究センターの多目的コホート研究によると、

一日に4杯までのコーヒー摂取は、心疾患や脳血管疾患、呼吸器疾患の死亡リスクを低下させることが示唆されたそうです。

お茶図2

画像リンク先:コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について(がん対策研究所予防プロジェクト)

ただし、飲みすぎるとリスクが上がっているものも見受けられます。

また、肝臓がんや、膵がん、子宮体がんなど一部のがんに関しては他の研究でリスク低下との関連が示唆されていますが、

こちらの研究では、全がんを対象としているため、有意差が出なかったようですね。

口腔がん、咽頭がんの死亡リスクを下げる可能性がある

上記にも記載したとおり、肝臓がんや膵がんに対するコーヒーの効果は有名ですが、

口腔がんにも効果があるとの論文を発見しました!

Coffee, Tea, and Fatal Oral/Pharyngeal Cancer in a Large Prospective US Cohort 

(米国の大規模な前向きコホートにおけるコーヒー、紅茶、および致命的な口腔/咽頭がん )

こちらの前向きコホート研究は、968,432人を対象とした大規模な研究です。

口腔がんの原因はいまだにはっきりしていませんが、今まで刺激物はよくないとされてきました。

しかし、研究によると一日4杯以上コーヒーを摂取する人たちは、全く/時々摂取する人たちと比べて、

口腔/咽頭がんによる死亡リスクが49%低下したとのことでした。

また、ノンカフェインのコーヒーでも一日2杯以上飲めば効果が期待されるとのことでした。

糖尿病を予防できる可能性がある

こちらの論文によると、

Coffee consumption and reduced risk of developing type 2 diabetes: a systematic review with meta-analysis

(コーヒーの消費と2型糖尿病を発症するリスクの低減:メタアナリシスによる系統的レビュー)

コーヒーの消費量が1日1杯増えるごとに2型糖尿病のリスクが6%減少すると報告されています。

おかゆ
コーヒーに関連した研究を調べるとたくさん出てきます。しかし、カフェインによる効果なのかは不明であり、具体的にコーヒーのどのような成分が関係しているのかまでは調べていませんので、気になる方はこれらの論文をよく読んだり他の論文を探してみてください。

妊活中や妊娠中の女性とカフェインとの関連

WHOの提案

訳)毎日のカフェイン摂取量が多い(1日あたり300 mg以上)妊婦は、流産や低出生体重児のリスクを減らすために妊娠中の毎日のカフェイン摂取量を減らすことをお勧めします。

おかゆ
300mg以上のカフェインとは、474ml(マグカップ約2杯分)です。
以下のリンク先にはエビデンスとなる論文なども紹介されています。

妊娠率や不妊との関連性

アメリカやイタリア、デンマークで行われた調査(以下リンク)によると、

コーヒーやカフェインの摂取と妊娠率(体外受精含む)や不妊との関連性は低いとのことです。

・The association between pre-treatment maternal alcohol and caffeine intake and outcomes of assisted reproduction in a prospectively followed cohort 

(前向きに追跡されたコホートにおける治療前の母体のアルコールとカフェイン摂取量と生殖補助医療の結果との関連 )

・Maternal and Paternal Caffeine Intake and ART Outcomes in Couples Referring to an Italian Fertility Clinic: A Prospective Cohort

(イタリアの不妊治療クリニックに言及しているカップルにおける母方および父方のカフェイン摂取量とARTの結果:前向きコホート)

Impact of female daily coffee consumption on successful fertility treatment: a Danish cohort study

(出産治療の成功に対する女性の毎日のコーヒー消費の影響:デンマークのコホート研究)

流産のリスク

Pre-pregnancy caffeine and caffeinated beverage intake and risk of spontaneous abortion

(妊娠前のカフェインとカフェイン入り飲料の摂取と自然流産のリスク)

2016年のアメリカの研究によると、1日に400mgのカフェインを摂取していた女性は50mg未満だった女性に比べて、流産のリスクが1.11倍だったことがわかっています。
また、コーヒーでは、妊娠前に1日に4杯以上飲んでいた女性は全く飲まなかった女性に比べて流産のリスクが20%高いこともわかっています。

以上から妊娠前の1日4杯以上のコーヒーは流産のリスク上昇に関連するといえそうです。

カフェインの効き目は人によって違うが、適度な量を摂取することは、あらゆる病気の予防や、ストレスの緩和、作業効率UPなどのメリットが大きい。また、不妊の影響はほとんどないとされているが、妊娠後の流産のリスク等の影響はあるため、妊活中から普段の摂取頻度や摂取量を見直し、デカフェにするなど工夫をして摂取していく必要がある。
おかゆ
これからのコーヒー摂取スタイルとしては、毎日は飲まずに飲む時は1日1杯までにします!あとはデカフェを中心にするなど、工夫をしてコーヒーを楽しんでいきたいと思います。

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