看護師のイベント救護バイトって?その⑤リアルな現場を紹介

こんにちは!看護師おかゆです(*^^*)

今日は実際にあったエピソードを紹介します。

おかゆ
私が実際に現場で遭遇したリアルなお話から、
仕事について理解していただけたら嬉しいです。
今までの記事はこちらです。
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とあるライブ会場でのお話です

イベント救護の定番!ライブ救護です!(コロナ前)

会場には、ベットのある救護室と救護セット、トランシーバーが用意されていました。

トランシーバーは責任者と一部の社員さんと繋がっている状態でしたので、

すべての人と連絡が取れる設定にはなっていませんでした。

そのライブは有名アーティストの大規模ライブだったのですが、

観客席はブロック指定形式で、座席指定はありませんでした。

もちろんライブ前に救護室に来る人は、ほとんどいません。

ライブが開演してからも私はのんびりコーヒーを飲みながら

会場から漏れる音を聞き、知らない曲ばかりだ…と思いながら読書をしていました(笑)

 

スタッフが慌てて救護室に…

1時間ほど経過してから、救護室のドアを叩く音が。

スタッフが慌てて入ってきます。

「観客があちこちで倒れています!!」

おかゆ
(えっ?一体何が起きた??
そんなあちこちで倒れられても、私は一人で対応できるのか…?)

一気に不安になりました。

基本的に看護師を呼びに来るスタッフは状況を把握できていません(笑)

理由は、実際に現場にいるスタッフから無線で情報を受け取っているからです。

そしてこの慌てっぷりですから、把握できているはずがありません(笑)

 

まずは冷静に状況を把握しよう

おかゆ
それぞれ、どういう状況ですか?

私がスタッフへ尋ねると、無線でやりとりをしています。

(やっぱり聞いてなかったんかい。笑)

「一人は痙攣しています。もう一人は頭と顔に怪我、

もう一人は過呼吸のようで、もう一人はめまいで倒れたようです」

(4人いるんですね)

状況をなんとなく把握できたので、

スタッフから連絡してもらい、こちらの動きを伝え不足した情報を収集します。

おかゆ

痙攣している人へまず向かいます。

頭と顔に怪我のある方は明るい救護室へ連れてきてください。

過呼吸の方は、とりあえずブロック外で休ませ深呼吸させて落ち着かせてください。

めまいで倒れた方は意識はありますか?めまいは続いていますか?他に症状はありますか?

痙攣している女の子の元へ

痙攣しているという人は、まだ若い10代の女の子でした。

全身グッズを身にまとい熱狂的なファンなようです。

泣きながら過呼吸を起こしていました。

手足は硬直しており、手はすぼめた形に…

完全にテタニー、トルーソー徴候やん。

過呼吸の対応方法

人は過換気症候群になると、血液の電解質が狂って(血液がアルカリ性に傾く)このような症状が出てきます。

本人は苦しくてよくわからない症状が出て余計にパニックになっているので、

その場で「過呼吸の症状だから大丈夫だよ」と落ち着くよう促し、ゆっくりと深呼吸させます。

今は袋を使ったペーパーバック法は用いないことが多くなりました。(低酸素血症になる恐れがあるため)

幸い救護室の近くのブロックだったので、少し落ち着いてから車椅子に乗せて、救護室へ搬送しました。

まだテタニーは完全に治まっていません。

ベッドで横になった彼女に

おかゆ

深呼吸していれば治るよ大丈夫。治ったらライブに戻れるから安心して。

と声をかけ、友人に付き添っていてもらうようお願いしました。

もう一人過呼吸の方がいましたが、その場のスタッフの対応で落ち着いたので、看護師は対応しませんでした。

 

最前列で押し倒され出血した女性

頭と顔に怪我をした女性は最前列で転倒して巻き込まれたようです…

頭と顔の両方から出血していました。

バイタルは異常なし。

顔は軽く洗ってもらい、絆創膏を貼り、打撲痕は冷却。

頭は小さいキズだったので、濡れたガーゼで汚れを拭き取り絆創膏。

他に症状はなかったので、曲が終わるまで救護室で待機してもらい、

戻ってからはブロックの後ろからライブを観るようお願いしました。

 

ライブ中のめまいは注意が必要

めまいの方は、様子を見に行ったところ耳鳴りもしていました。

大音響のライブ会場では、耳に音響外傷を起こして、

強い耳鳴りやめまい、頭痛や難聴を引き起こすこともあります。

めまいには色々な原因があるので、様子をみるのが良いと思います◎

その方はバイタルには異常はなく、よくめまいを起こす方だったので

救護室でしばらく休んでもらい治ったようだったので、本人が希望したこともあり会場に戻ってもらいました。

 

痙攣した少女のその後

過呼吸でテタニーを起こした少女は、次第に症状が落ち着いてきて

笑顔が見られるようになりました(*´∀`*)

椅子に座って友達と会話できるようになったので

ライブに戻ってもいいよと言ったら、喜んで戻っていきました!

保健指導も必要

過呼吸を起こす子供は、やはり再発させてしまうことが多いです。

その子も話を聞くと、よく過呼吸になるとのことでした。

その子には、過呼吸は再発しやすいため症状がでても慌てないで自分で対応できるよう方法を伝えておきました。

おかゆ
もうライブ会場で看護師のお世話にならないように(私達の仕事量を減らすために)
話を聞いてくれる方には、きちんと指導することも必要だと私は思っています。

その子には、帰り道で再会したのですが、

私に向かって元気に手を振って

「看護師さんありがと〜!!!」と

笑顔で言ってくれてすごく嬉しかったのを覚えています(*^^*)

♢♢♢♢

おかゆ
リアルな現場の雰囲気が伝わったでしょうか?救急車を呼んだこともたくさんあるので、どんな方を搬送したのか、また次回お話したいと思います。
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