こんにちは!
看護師おかゆです( ^ω^ )
先日、ライブイベントがあり救護へ行ってきました。
そこで気になった感染予防対策について今日は書いていこうと思います。
感染予防対策にガイドラインはあるの?
どんなイベントもそうですが、イベント会社が運営を行なっています。
そのため、ホームページを調べると様々なイベント運営会社が感染対策について案内を出しています。
これらの感染対策は、政府の要請に基づき各種イベントの業界団体毎に作成されたガイドラインに従っています。
下記のリンクから最新の業種別の感染対策ガイドラインを閲覧することが可能です。
リンク:業種別ガイドライン–内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室
実際に会場で行われている感染予防対策
◎入場時、入口でのサーモグラフィーによる検温の実施
◎手洗い、手指消毒の呼びかけや設置
◎大声での会話や発声、歓声を控えるようアナウンス
◎接触の機会を減らす
・電子チケットの導入
・グッズはオンライン購入
・プレゼントボックスなどの廃止
・グッズ交換をしないよう呼びかけ
◎ソーシャルディタンスの徹底
・物販や入場、トイレなどの待機列での呼びかけや誘導
・指定席の座席を間引く(来場者数を半数に抑える)
・指定時間入場
・規制退場
◎下記条件に当てはまる方の入場を拒否(問診票の提出)
・来場時の検温で、37.5°C以上の発熱
・発熱、咳、下痢、だるさ(倦怠感)、息苦しさ(呼吸困難)等の強い症状、味覚・嗅覚の異常
・マスクの無着用
・新型コロナウイルス感染症の陽性と判明した方と濃厚接触
・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域等へ
の渡航及び当外国・地域の在住者との濃厚接触
・5日以内に平熱を超える発熱
・その他、係員の指示に従わず、感染予防対策に協力しない場合
◎接触確認アプリCOCOAのダウンロード
スタッフの感染予防対策は?
上記予防対策を観客側がとることで、スタッフの予防対策としても有効ですが、他にも手袋やアイシールドの装着の徹底や、ケータリングサービスを中止して個々にお弁当を配布したりといろんな対策がとられているようです。
手指消毒に次亜塩素酸水は有効?
会場で使用されていた手指消毒剤
イベント会場で一つ気になったことがあります。
みなさん普段は手指消毒は何でされていますか?
アルコールですよね?
新型コロナウイルスが流行した直後はアルコール消毒が品切れとなり、
次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムが代わりに使用されることもありました。
しかし、今は簡単に手に入ります。
ところが、先日のイベント会場での消毒液が次亜塩素酸水だったのです。
リンク:厚生労働省のホームページを確認すると新型コロナウイルスに有効な手指消毒は、
手洗いとアルコール消毒のみ(5月31日時点)
となっています。
(厚生労働省HPより)
消毒ボトルのラベルに「次亜塩素酸水による手指消毒にご協力ください」
と書かれており、それを渡された医師と看護師の私達は顔を見合わせて驚きました。。。
説明してアルコールの消毒液を持ってきてもらいましたが、
このボトルが至る所に置かれており、
「有効性は認められていないのにな…」と思いながら働いていました。
次亜塩素酸水は物の消毒除菌に有効
そもそも次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムは
薄めてあるとはいえ、皮膚を傷つける恐れがあります。また、目や口に入れてはいけない物です。
さらに、アルコールと混ぜると有害物質となります。
上記の表にもある通り、物に対する消毒除菌効果は実証されているので、それに対する使用にとどめてほしいものです。
会場では「感染対策の徹底をしています」とアナウンスしていましたが、
首を傾げている観客もいたのではないでしょうか。
業界団体のガイドラインには記載されていないようです…
業界団体作成のガイドラインを読んでみると、時々「アルコール消毒」と出てきますが、
「手指消毒」としか書かれていない項目も多いです。
厚労省のホームページには適切なアルコールの希釈濃度の説明も記載されています。
やはり厚労省のホームページを見て感染予防対策を実施してもらいたいですね。